2024年11月23日
日本生命が勤労感謝の日に合わせて公表したアンケート結果は、日本の職場文化に大きな変化が起きていることを示しています。
職場コミュニケーションの変化が浮き彫りに
この日、日本生命が発表したのは「飲みニケーション」に対する職場での意識調査。
その結果、過半数の56.4%が「不要」または「どちらかといえば不要」と回答。
これは直近3年間で最も高い割合でした。
理由として挙げられたのは、「気を遣うから」が48.3%で最多。
次いで「仕事の延長と感じるから」が33.7%と続きます。
これらの回答は、従来の職場文化に対する新しい働き方や価値観の影響を強く感じさせるものでした。
飲みニケーションが必要とされなくなる理由とは?
かつて職場の一体感やコミュニケーションの場として重要視された飲み会ですが、今では「負担」と捉えられることが増えています。
「気を遣う」という回答が半数近くに上ったことは、形式的な関係よりも自然で負担の少ない交流が求められていることを物語っています。
さらに、「仕事の延長と感じる」という回答も約3割。
ワークライフバランスを重視する現代の価値観が反映され、プライベートな時間を大切にする流れが強まっているようです。
変わりゆく職場文化と新しい働き方
調査結果について、ニッセイ基礎研究所の小口裕准主任研究員は「コロナ禍で生まれた新しい生活スタイルが根付いている」とコメント。
リモートワークやデジタルツールの活用で、対面でのコミュニケーションが見直される機会になったと指摘しています。
これからの職場文化は、「不要な飲み会」を減らすだけでなく、より効率的で実質的なコミュニケーション手段を模索する時期に来ているのかもしれません。
終わりに
飲みニケーションを不要と考える人々の増加は、単に古い文化を拒絶しているだけではなく、働きやすさや多様性を追求する流れを象徴していると感じます。
この調査結果を契機に、職場コミュニケーションの在り方を見直してみてはいかがでしょうか?